カタログやWebサイトを発注する前に、必ずやっておきたいこと

カタログやWebサイトを作ろうと考えたとき、
多くの方が最初に気にするのは「デザイン」や「見た目」です。

もちろんデザインは重要です。
しかし実際には、発注前の整理で成果の大半が決まると言っても過言ではありません。

準備が足りないまま制作に入ると、

  • きれいだけど売れない
  • 営業が使わない
  • 内容がバラバラになる
  • 結局作り直す

という結果になりがちです。

今回は、カタログやWebサイトを発注する前に、最低限やっておきたいポイントを整理します。


目的は1つに絞る

まず決めるべきは目的です。

  • 問い合わせを増やしたい
  • 展示会で配布したい
  • 営業資料として使いたい
  • 採用に使いたい

この中から1つだけ選びます。

すべてを盛り込もうとすると、
結局「誰にも刺さらない媒体」になります。


読者を1人に絞る

「法人向け」「製造業向け」では、まだ広すぎます。

例えば、

  • 製造業の工場長
  • 購買担当者
  • 現場責任者

のように、1人の顔が浮かぶレベルまで絞ることが大切です。

誰に向けて書くかが決まると、
言葉の選び方も構成も自然に決まってきます。


強みは3つまでに絞る

ここでやりがちなのが、

  • 安いです
  • 実績があります
  • 幅広く対応できます

という、どこにでも書いてある強みです。

これだけでは、
「だから御社を選ぶ理由」にはなりません。

大切なのは、

  • なぜ安いのか
  • どこが削られていないのか
  • その安さが誰の役に立つのか

まで説明できることです。


事例で考える「安い」の伝え方

B2Cの場合

アパレル雑貨を扱うA社は、以前こんな表現を使っていました。

低価格で高品質な商品を提供しています。

しかし、これでは他社との違いは伝わりません。

そこで次のように表現を変えました。

中国工場との直接取引と、国内での最終検品を組み合わせることで、
百貨店品質の商品を、量販価格で提供しています。

すると「安い=不安」ではなく、
「安い=仕組みがある」という印象に変わりました。


B2Bの場合

金属加工メーカーB社では、カタログにこう書いてありました。

低コスト・短納期・高品質

これもよくある表現です。

そこで次のように書き換えました。

切断・曲げ・溶接までを自社内で一貫対応することで、
外注費を抑え、結果としてコストを下げています。

さらに、

設計段階から相談いただくことで、
材料ロスを減らし、トータルコストを下げる提案が可能です。

と補足しました。

すると営業現場では、

「単価が安い会社」ではなく、
「コスト全体を下げてくれる会社」

として評価されるようになりました。


カタログとWebサイトはセットで考える

カタログとWebサイトは、別々に作られがちですが、
本来はセットで設計した方が効果が高い媒体です。

例えば、

  • カタログ → 全体像と安心感を伝える
  • Webサイト → 詳細説明と問い合わせ導線を担う

という役割分担ができます。

展示会で配ったカタログを見た人が、
後日Webサイトを確認して問い合わせをする。

この流れができている会社ほど、
カタログもWebも営業ツールとして機能しています。


営業がどう使うかを決めておく

カタログやWebサイトは、
営業が使って初めて価値が出ます。

  • 商談でどこを見せるのか
  • PDFで送るのか
  • 紙で渡すのか

ここを決めずに作ると、
結局「使われない資料」になります。


成果の定義を決める

最後に、成果を1つだけ決めます。

  • 問い合わせ件数
  • 資料請求数
  • 商談化率
  • 展示会名刺数

どれか1つで十分です。

成果が決まっていると、
制作会社との打ち合わせもブレなくなります。


小規模事業者持続化補助金の活用も検討したい

カタログやWebサイトの制作は、
小規模事業者持続化補助金の対象になることも多くあります。

条件を満たせば、

  • カタログ制作
  • Webサイト制作
  • チラシ作成
  • LP制作

などをまとめて申請できる場合もあります。

自己資金だけで進めるより、
補助金を活用することで、
一段レベルの高い制作物を目指すことができます。

ただし、
内容が整理できていないまま申請すると、
補助金は使えても成果は出ません。


補助金を使う場合こそ、発注前整理が重要

補助金を使う場合ほど、

  • 何のために作るのか
  • 誰に届けたいのか
  • どう活用するのか

を明確にしておく必要があります。

ここが整理できていないと、

「補助金は使えたけど、結局活用できていない」

という結果になりがちです。


発注前に最低限決めておく3つ

最後に、これだけは決めてから発注したいポイントです。

  1. 目的
  2. 読者
  3. 強み3つ

この3点が整理できていれば、
制作物の完成度は大きく変わります。


まとめ

カタログやWebサイトは、
作ることが目的ではありません。

使われること、成果につながることが目的です。

発注前に考えるべきなのは、

何のために
誰に
何を伝えるのか

この3つだけです。

ここが整理できてから発注すれば、
制作費は「コスト」ではなく「投資」に変わります。

カタログとWebサイトをセットで考え、
補助金も上手に活用しながら、
長く使える営業資産を作っていきたいところです。

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